「OP戦は関係なし」古田敦也のプロ野球順位予想 セ優勝は“忖度”!?ダークホースは?

サンデーLIVE

[2024/03/24 23:07]

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プロ野球オープン戦は、23日終了時点でソフトバンクが首位に立つ一方で、去年日本一の阪神がまさかの最下位に。しかし、野球解説者の古田敦也さんはオープン戦の順位はシーズンの結果とは全く関係ないと豪語!
それを裏付けるデータとともに、今シーズンのセ・パ両リーグの順位予想を大発表します。

■関係性なし!?データで見るOP戦とシーズンの成績比較

ここ3年のシーズンとオープン戦の順位を比較すると2021年はオープン戦最下位に沈んだヤクルトがセ・リーグを制覇しました。2022年シーズンも同じくヤクルトはオープン戦最下位。しかしまたしてもシーズンではリーグ2連覇を達成しました。去年日本一の阪神もオープン戦では8位、2位の広島もオープン戦では最下位でした。さらに2023年はオープン戦1位の日本ハムがパ・リーグ最下位となるなど、オープン戦の結果とシーズンの結果には関係ないと古田さんは分析します。

■毎年恒例!古田敦也のプロ野球順位予想2024

古田のプロ野球順位予想

そして気になるのは、シーズンの順位予想です。
古田さんの予想は…

<セ・リーグ>※カッコ内は去年の順位
1位 ヤクルト(5)
2位 阪神(1)
3位 巨人(4)
4位 DeNA(3)
5位 広島(2)
6位 中日(6)

<パ・リーグ>
1位 西武(5)
2位 ソフトバンク(3)
3位 オリックス(1)
4位 日本ハム(6)
5位 ロッテ(2)
6位 楽天(4)

■パ・リーグ優勝予想は西武 “投手王国”の復活か

古田さんのパ・リーグ1位予想は西武。その根拠に「投手力」を挙げました。西武の先発投手陣には平良海馬投手(11勝)、今井達也投手(10勝)、高橋光成投手(10勝)、隅田知一郎投手(9勝)と昨季実績を残した面々が名を連ねる中、松本航投手(6勝)やドラフト1ルーキー武内夏暉投手など期待の持てる選手がしっかり揃っているため、連敗は少ないと予想します。
そんな西武の中でも活躍が期待されるのが、ソフトバンクから人的補償で移籍してきた甲斐野央投手です。オープン戦では23日終了時点で4試合無失点と好調を見せています。シーズンでもこの調子を維持できれば、先発、中継ぎともに隙のないと話しました。

■日本ハム 新庄流「バチバチ」補強でダークホースに

写真:アフロ

古田さんのパ・リーグ2位予想はソフトバンクです。西武からFA移籍した山川穂高選手の加入が非常に大きいと語ります。オープン戦では23日までに15試合出場で打率.324、3HRをマーク。近藤健介選手、柳田悠岐選手とともに強力なクリーンアップに期待が持たれています。

そしてダークホースとなるかもしれないと予想するのは2年連続最下位の日本ハムです。加藤貴之投手の残留に加え、オリックスから山崎福也投手(11勝)の加入が大きな戦力になると予想します。さらに躍進となる要因として古田さんが2022年、新庄剛志監督と対談した時の“ある宣言”が影響しているとしています。

新庄剛志監督コメント(2022年)
「ガチガチでガンガンに金を使ってすごい外国人を取ってきてバチバチのレギュラーでいきますよ!」

まさにこの宣言通り今シーズン、日本ハムは外国人選手を大量獲得しました。昨季から残留のロドリゲス投手、マルティネス捕手に加え2021年以来の復帰となったバーヘイゲン投手を含む6人を獲得しました。球団史上最多の助っ人外国人選手8人体制となり、彼らが活躍することで上位チームを脅かす存在になるのではと予想しました。

■セ・リーグ優勝予想はまさかの忖度!? 村上宗隆への信頼

左から古田敦也、村上宗隆

セ・リーグの優勝予想はけが人続出中のヤクルト。春季キャンプでは臨時コーチも務めた古田さんだけにスタジオでは古巣への忖度かと疑われる事態に。それに対してはっきりと「忖度です!」とまさかの返答で笑いをとりました。しかし、この予想には“忖度”以上にキャンプ中の村上宗隆選手の言葉からくる期待であると話しました。

村上宗隆選手
「優勝したいです」
古田敦也さん
「(順位予想)優勝でもいいですか?」
村上宗隆選手
「それは間違いなく」
古田敦也さん
「あかんかった時はお前のせいにするからな(笑)」
村上宗隆選手
「僕のせいにしてください(笑)」

村上宗隆選手は三冠王に加えトリプルスリーも狙いたいと語るなどシーズンへの意気込みは十分です。村上宗隆選手の言葉を信じて優勝予想に挙げたということです。

■“改革”みせるDeNA 機動力で予想を覆せるか

そして昨シーズン3位のDeNAが4位に下がると予想しました。今永昇太投手(7勝)、バウアー投手(10勝)が抜けた穴は非常に大きく投手陣に不安があるとしています。しかし攻撃面では新しい戦い方をみせているといいます。それが「足」を使った戦い方です。昨シーズンは12球団ワーストの143試合で33盗塁だったにも関わらず、オープン戦では17試合で23盗塁と12球団トップの数となっています。意識的に機動力を使った戦い方をしており、盗塁のイメージの少ない牧秀悟選手までオープン戦では盗塁を見せています。この戦略がはまれば優勝争いに食い込むかもしれません。

プロ野球は29日から開幕です

3月24日放送 サンデーLIVE!!より

※カッコ内は昨季の成績、高橋光成投手は“はしご高”、山崎福也投手は“たつ崎”

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