吉田沙保里の記録超え…二十歳レスリング世界女王、藤波朱理の武器「足を触らせない」
[2024/01/14 12:08]
今年の7月26日に迫ったパリオリンピックへ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリ エ エ〜ル モリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第1回はレスリング・女子53キロ級の藤波朱理選手。古田敦也が話を聞いた。
■「常に攻めるレスリング」で…
2024年・元日。レスリング日本代表・藤波選手は両親と地元・三重で初詣。
「大吉の予感しかしない、私。マジで」
自信満々でおみくじを引いて結果は!?
「ほーらお母さん大吉」
「ほれ、大吉」
「お父さんも大吉や」
「(Q.朱理さんは?)末吉。交換しよ」
そんな彼女がひとたびマットに上がると、日本では敵なし、全日本選手権3連覇。さらに世界選手権では2度の優勝!“霊長類最強女子”と呼ばれた吉田沙保里さんを超え、なんと公式戦130連勝中。パリオリンピックの金メダル最有力候補です。
「サンデーLIVE!!で、これからパリオリンピックを盛り上げていこうということで。『パリ エ エ〜ル モリアゲ〜ル』のコーナー名にちなんで、モリアゲ〜ルポイントを教えて頂きたいです」
「やっぱり自分は常に攻めるレスリングを目標としているので、止まらない動きからのタックルに注目して見てほしいです」
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■唯一ポイントを取られた相手にも…逆転勝利!■唯一ポイントを取られた相手にも…逆転勝利!
藤波選手のモリアゲ〜ルポイント、それは常に動きながらの高速タックル!さらに彼女には、もう一つ大きな武器があるんです。
「(相手に)足を触らせないことを1番にやってます」
「足を触らせない?」
「はい」
足を触らせないことで、失点のリスクを回避している藤波選手。不利な状況でも、決して足を触らせないまさに鉄壁のディフェンスです。去年9月の世界選手権でも、5試合中4試合で1ポイントも取られず圧勝。
ただ、この大会で唯一ポイントを取られた相手に対しては…。
「女子53キロ級のランキングがあるんですけど、そこで自分は1番じゃなくて今、2番で1番手の選手がエクアドルの選手なんです」
古田さん
「エクアドル?」
「はい。その選手は注意しておかないといけない選手です」
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■エクアドルを“食って”目指す金メダル■エクアドルを“食って”目指す金メダル
去年の世界選手権準々決勝の相手は現在、女子53キロ級の世界ランキング1位・エクアドルのグズマン。一時は0対5とリードを許しますが、足を動かしながら、相手のタックルもかわし、着実にポイントを積み重ね、見事逆転勝利を収めました。パリオリンピックで金メダル獲得へ。このエクアドルのグズマンが大きなライバルになりそうということで…。
「毎朝バナナを食べるんですけど、バナナはエクアドル産が多いので、その選手を思いながら『今日も頑張るぞ』とやっています」
「“エクアドル”を食うと?」
「はい」
20歳の世界女王・藤波選手がパリオリンピックに挑みます。
「本当に圧倒的な強さを見せて、絶対に優勝したいと思ってます」
「金メダル期待していいですか」
「はい、期待しててください」
※成績は1月14日放送時点
(1月14日放送「サンデーLIVE!!」より)